フェミニストって何がしたい人なの目的は?この謎は同じ哺乳類である動物たちが教えてくれる

有名無名SNSアカウントの自称フェミニストばかりか大学でフェミニズムを専攻している先生方でさえも「それじゃあ男女平等にならない」って言いたくなるような主張を繰り返す集団、フェミニスト。いったいこの人たちって何が目的なのか。その答えは意外にも我々と同じ哺乳類であるチンパンジーやライオンが教えてくれているのかもしれない



フェミニズム(第4波)の二つの誤りとは

まずはフェミニストさん達がおかしな主張を繰り返す原因としてその教義の基となっている第4波フェミニズムの考え方自体に誤りがあるのだ。私の見たところ少なくとも二つある

この二つの誤りについて示そう。

  1. 家父長制度こそが打倒すべき悪である
  2. 男女間に生物学的な能力差(本質主義)は存在しない、その差は全て社会的ジェンダー役割意識によって構築されたものである(構築主義)

その1 家父長制度なんて存在しない

家父長制度とは家庭においても社会においても男性が端から優位にありその特権を不当に行使している現状の事を言う、もちろんフェミニズム用語である

これを何故間違いだと断言できるのか

それは現代の自由主義社会にあってはそもそもそんな制度などは既に存在しないからだ

もはやありもしない制度を打倒しようとするのは明らかに間違いである

では何故フェミニズムの偉い人たちはありもしない制度を有ると誤認してしまうのか

それは結果の平等と自然淘汰による平等の違いが判らないからだとしか思えない、または判りたくないのかもしれない

例えば国を代表するバレーボールの選手はものすごく背が高い選手と比較的小さめの選手で構成されている事が多い

アタッカー系の選手が背が高い方が有利なのは競技の特性から誰でも解る。比較的小さめの選手が何故いるかと言えば分業化により守備専門の選手が生まれたからだ。レシーブするのには背の高さよりも俊敏さの方が優れる特性でありやや小さめの選手のほうがより向いていたのである

この様なシステムをとったチームが全員アタッカーのチームより強い事が解ってくると全てのチームが同様のシステムをとる様になる

その後バレーボールの選手を志すものは自身の体格により目指す役割はある程度決まってくるだろう

だがしかしこのシステムは決して制度ではない。過去の経験から得た強いチームへの近道なだけなのだ

話をフェミニズムに戻すとフェミニズムが打倒しようとしている家父長制度というのは上のバレーボールの現代的システムを制度だと思い込み打倒すべきとしているのと同じなのだ

自然淘汰による結果を制度だと思い込んだ時に生まれる差別されているという意識

何故背の高さがもっと普通な選手の出番が無いのだそれは差別だこの現代システムという制度を打倒する必要があるとこんな薄っぺらい上に誤認識を含むロジックを本気で言っているのである

その2 男女間には生物学的な能力差が存在する

これは次の章で詳しくお話しますが、男女間の生物学的な統計的能力差は明らかに存在します。それは必ずしも男性は女性よりも優れているというものではなくケースバイケースでどちらかが優れているのです

もちろん子供を産んだり授乳できる事だけではなくもっと広範な社会的な能力について生物学的能力差が存在すると言っています

何故そう断言しきれるのか、それは男女といかにもヒトは獣(ケモノ)とは違うんだよ的なニュアンスを込めて言っても結局のところその本質は雄と雌だからです

本質部分は必ず能力に影響を与えるのです、どれだけ高度な社会性を構築しようとも。何故ならそれこそが本質部分の基本的特性であるから

詳細をご説明します

多くの高等生物はその繁殖システムに雄と雌というふたつの性別を持たせています

普通に考えれば雄なんて作らずに全員が直接子供を産める雌であった方がより効率がいいにも関わらずです

何故多くの高等生物は自らは子を産めない雄という存在にコストを払うのか

それは雄に雌にはない能力をもたせたり逆に雌のもっている能力を省略してしまう。このほうが種全体の生存性がより優れるからに他なりません(この詳細は次章)

つまり雄と雌は能力が違って当たり前でありむしろその為に多くの高等生物は雄という一見ムダにしか見えない性別にコストを払っているのである、これは生殖の事だけではなく種の存続に関わるさまざまな能力に違いを持たせているのである(この詳細も次章)

ヒトは高度な社会性と文明を手に入れたのでそんな古典的な雄雌の関係などは既に超越した存在になったと言いたげな昨今のフェミニストの主張であるが、未だにヒトの文明は雌雄の本質を超越するほどには発達していないし作った社会も完成していない

したがってフェミニズムの基本的考えである男女間に生物学的な能力差(本質主義)は存在しない、その差は全て社会的ジェンダー役割意識によって構築されたものである(構築主義)これは明確な誤りなのだ

ジェンダーフリーを目指す我々現代人はこのことをきちんと認めた上で全ての人の自由と人権を尊重し平等を達成しなければならないのである

高等生物にとって雄と雌の生殖システムを採用した方が何故有利だったのか

地球上には現在多種多様な生物が存在するがおよそ単細胞生物よりも高等な多細胞生物(以下高等生物)ではその生殖システムに雄と雌のふたつの性別を設けるものが圧倒的に多い

これはその様な雄と雌のシステムを取った生物が自然淘汰の厳しい世界を勝ち抜いて生き残ったからに他ならない

もし雌雄同体の生物の方が生き残り競争に有利であったなら今の地球上はこの雌雄同体生物であふれかえっていたはずである。しかし雌雄同体生物は極一部で細々とその生命をつないでいるだけなのだ

では何故多くの高等生物において雄と雌というふたつの性別を設けたシステムの方が生存に有利だったのか、これをヒトと同じ哺乳類のなかでも最もヒトに染色体が近いとされるチンパンジーと、もうひとつ同じ哺乳類でもヒトが全動物の王ならば似た立場である百獣の王であるライオンを例に見て行きたい

チンパンジーの社会とは

チンパンジーの社会は男系社会である。動物において男系社会か女系社会かがどのように判定されるのかと言うと群れに残るのが群れで生まれた男の子なのか女の子なのかによって判定できる

つまりチンパンジーの女の子は生殖できる年齢になると生まれ育った群れを離れて別の群れにお嫁に行くのである。群れに残るのは男兄弟ばかりという事になる

何故チンパンジーが男系社会を築いたのか、それはその方が女系社会を築いた群れよりも生存性が高かったからに他ならない、それは何故か

チンパンジーは森の中に暮らし食べるものは肉食もしない訳ではないが主には草食系である

森の中で暮らすという事は、あまり別の種の外敵を恐れる必要が無い事を意味する

むしろ群れにとっては他のチンパンジーの群れこそが一番大きな脅威なのである

チンパンジーの群れと群れの争いの主な争点はナワバリ争いである

当然ナワバリ争いに負けた群れは食べるものを失い自然淘汰され消滅も免れない。雌は子が乳離れする4才ぐらいになるまで次の子を作ろうとはしない為、他所の群れに負けたら群れの乳飲み子は殺されてしまう事もある

この森のナワバリ争いを制するにはより結束の固い軍隊を組織した群れが有利だ

より結束の固い軍隊を築くには小さい時から寝食を共にした親兄弟で構成された群れこそが最も有利だったのだ

かくしてチンパンジーの社会は男系社会を築いた群れが生存競争に勝ち抜いたという訳だ

では男系社会が出来たなら何故そこで生まれた雌は群れを出て行かなければならないのか

それはチンパンジーが3世代同時生存するぐらいの寿命を持つ為、近親交配による遺伝子の劣化を避ける為だ。ここでもその様な習慣をたまたま持った群れが自然淘汰の競争に生き残ったのだ

この様にある程度の寿命の長さを持つ親族で群れる動物は男系社会を築いたにせよ女系社会を築いたにせよいずれの場合でも片方の性別が群れを出て行く習性を持つ

この遺伝子の劣化を防ぐ上でこの上ない戦略を比較的簡単に行う事ができるのは他のなにものでも無く雄と雌というふたつの性別が存在しているからである

もはや男系社会と決まってしまえば群れを出て行くのは雌であると簡単に答えを出す事ができるのである

さらに雄と雌を有する事で有利になる点はいくつもある

雄には生殖機能を簡略化する代わりにそのリソースを使ってその種が生存していく上で最も適した特化性能を与える事が可能なのだ

チンパンジーであれば雄はよりナワバリ争いで勝ち抜ける群れ行動ができる能力を身につけていったのである

さらには雄にはいわゆる一夫多妻制を可能にする機能がある。このことは特に秀でない雄が性淘汰される事を意味する

雄側を性淘汰する事によってより環境にマッチした優れた遺伝子を効率的に次世代に広めていく事ができるのだ

人間が完全に管理するサラブレッドで言うところの種馬のしくみそのものだ

違うのはサラブレッドの雌(牝馬)には雄(種馬)を選ぶ権利は無いが他の野生生物には基本的に雌側が雄を選んで性淘汰する権利を持つ点だ

ただチンパンジーは雑交性である。一見雌は雄を性淘汰する権利を放棄しているかに見えるが雌はそもそもその群れを選んで嫁いでいるのだ。その時点ですでに雌はそのナワバリを持つ雄の群れを選んで性淘汰し終えたのだ。

逆に言えばロクなナワバリも維持できない雄の群れは雌から性淘汰され誰も嫁いできてくれないのである。場合によっては既に嫁いだ嫁すらも別の群れに移籍してしまう事さえあるのだ

ライオンは女系社会だ

ライオンの社会は女系社会だ。雄は一定の年齢になると群れをでて行く、一般にはこれを放浪雄と呼ぶ

何故ライオンは女系社会を築いたのか

それはライオンがサバンナという外敵の多い草原に住む為だ

草原には様々な肉食動物がいる。ライオンはその中でも百獣の王として君臨し続ける必要があるのだ

百獣の王として君臨し続けるには常に性淘汰の繰り返しにより強い雄を次世代に残していかなければならないのだ

その性淘汰の仕組みとは女系社会を築き雄には放浪させる試練を与える事に他ならない

ライオンはそもそも雌の方が狩りに適したからだをしているし群れで狩りをする方が単独より圧倒的に有利なのだ、雄はどちらかと言えば他の肉食獣と闘う性能に振らされている

そんな雄が群れを離れ単独で狩りをしながら生き延びるのは簡単な事ではない

放浪雄の呼び名はこの辺からきているのだろう

そんな生き残るだけでも試練な環境を生き残り既に君臨している群れのボスである雄と闘い勝った者だけが新しい群れのボスに君臨する事ができる

雄にとっては大変厳しい性淘汰の世界がライオンの世界である

ライオンもやはり雌が雄を性淘汰しているのである。このことだけは女系社会であってもやはり変わらないのである

そもそも哺乳類というのは体内で子供を育てるという他の種よりも圧倒的に生殖に有利なシステムを獲得した

しかし生殖には圧倒的に有利でもそれに支払うコストも他の種に比べれば高いのだ

そんな高いコストを払っている雌を性淘汰するのは最も非効率であり、その為にもわざわざ自らは子を産めない雄というシステムを採用しているのである

雄システムを採用する理由の大きなところに雄を使って効率的に性淘汰を進めるというのがあるのである、雌が性淘汰されてしまうぐらいなら雄にコストを払う必要は半分以下になってしまうだろう

ライオンはその事を実に解りやすく我々に教えてくれているのだ

ヒトも同じ哺乳類である事は紛れもない事実である

チンパンジーとライオンについて長々と書いたが、ここから二つの事を学ぶことができる

ひとつは男系社会を築くのか女系社会を築くのかはその群れが置かれた守るべきものによって決まること

チンパンジーはナワバリを守るのが雄なので男系社会となったし、ライオンでは百獣の王の座を守る為に激しい性淘汰が必要なので女系社会になった

これをヒトの世界に当てはめるなら、代々その家の家業を女性が継いでいるなら女系家族になるべきだし男性が継いでいるなら男系家族になるべきという事だ

これは恐らく自然にそうなっていて特にフェミニストさんたちが目くじらを立てるような事にはなっていないのだろう

もうひとつが特に哺乳類にとっては性淘汰される役割は必ず雄であり雌は性淘汰の対象にはならない事

これをヒトの世界に当てはめてみると実に大変な事が起きている事に気が付く

わかり易く日本を例に当てはめてみよう。まずは日本の現状

  • 日本は一夫一婦制である
  • 日本の婚姻率は下がっている
  • 国際結婚が大きく増えている痕跡は無い
  • シングルマザーは社会的に認知されにくい

この事から何と日本においては女性が事実上性淘汰を受けている状況である事が解る。しかもそれは昔よりも酷くなっているのだ

ヒトは地球の支配者であるのに支配者ヒトである女性だけは同じ哺乳類の全ての雌が当然得ている性淘汰されない権利を獲得できていないのである

私はこの女性が性淘汰されてしまう事がある現代の仕組み、これこそがフェミニストさん達が永久に納得しない原因の根源にあるのではないかと思うのです

どれだけ女性の社会進出を促しそこにどれだけ女性優遇をしたとしてもこの性淘汰される女性がでる仕組みが残る限りは本能のさらに奥にある本質部分が決して納得させないのではないか

ここに我々がフェミニストとはいったいどこまで要求ばかりし続ける集団なんだという恐怖すら覚える謎を解くカギを見つけた思いがするのである



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