「あの~並んでるんですけどぉ~~!」人は自分が大事にされなかったと感じるとその人との関係が悪くなったり悪い印象が残る。その逆もしかり。今日はきしくも同じ列に並ぶという行動の中で大事にしたり大事にできなかったり両方やってしまったのでした
列に並ぶだけで色々起こるって、問題あるのアンタなのでは
昼のコンビニにて
行きつけのコンビニで商品を手に、レジに向かう私。「ここに並んでください」の足跡マークのところまで来たところ、ちょうどレジ中の先客さんがいるのでそのまま先頭に並びました。
そのさなか私の並ぶレーンの隣のレーンに、私がそこに着いた時からずっとカップルがいるので何だか違和感を感じていました。よく見ると男性のほうは商品を手にしてレジの方を向いていました。どうやらレジ待ちしいてるのだとわかったのです。
しかしこのコンビニは「レジ待ちの方はここにお並び下さい」を示す足跡マークがあるのは私のいるレーン1か所だけ。
恐らくこのカップルは通りすがりの初見コンビニで足跡マークに気が付かず、とりあえずレジの真正面のレーンに並んだのだろうと予想できました。
私の中で、これからのシナリオは直ぐに決まりました。
このカップルは私より先に並んでいたのだからそのまま先にレジしてもらおう。ちょっとした過失に付けこむ様な事は嫌いだ。
こう結論を出したのですが、隣のカップルは逆に私の姿を見て自分が指定外のレーンに並んでいる事に気がついた様で「ここじゃないよっ」って男性が女性に言いながら私の後ろに並ぼうとしてきました。
「ああ、前に並んでください。私より先に並んでいらっしゃったのを見てますから、大丈夫ですよ。」
私は男性にこう言って一歩下がりました。私はこのカップルに先にレジしてもらうと決めたのでそこは曲げないのです。
男性は少し照れたような顔をしながらも「どうもすみません」と言って私の前に並びました。
カップルはレジが終った後、わざわざ私の方を振り返り軽く会釈してくれました。
私は少し驚きましたが咄嗟にスマイルを作ってうなずいて二人を見送りました。
ちょっぴり爽やかな風が流れた気がした昼のコンビニの一幕なのでした。
しかし、その日のうちにまさかの真逆な展開が待っていたとは‥‥。
一方、夕方の食堂にて
その日の晩餐は駅前の中華食堂に決めた。
決めた中華食堂は関東地方限定ながら400店舗以上展開するチェーン店だ。
その行きつけの店は手前におひとりさま向けのカウンター席が並び奥の方がテーブル席になっている。
店に着いて自動ドアが開くなり私は少しうんざりした気分になった。それはあまりにも普段と違う光景が目の前にあったからだ。
それはレジの前に大勢のお客さんが列を作るというかむしろ、殺到している様な状態でまるで満員電車の様な惨状だったのだ。
どうやら団体のお客さんが帰るところだった様だ。幸い店の中ほどまでいけば一挙にガランとしているのは見えた。
私は新しいお客さんとして店員さん気づいてもらおうと、その満員電車さながらの人混みをかき分けて店内の中ほどまで進みました。気づいてもらえば決まって店員さんは「一名様、空いているカウンター席へどうぞ」と言うのを知っていたからだ。
やっとレジ待ちの人混みから抜け出そうとしたとき、人混みの中から私に声がかかりました。
「あのー、並んでるんですけどぉ~~」
それは40前後の女性二人が同時に発した声でした。
その声のトーンには横入りされたという怒りや不満が満ち満ちている様に聞こえました。
「ああ、並んでたの」
そう言って私は二人の後ろの人混みの中に戻りました。
二人の発した「あのー、並んでるんですけどぉ~~」があまりの怒りと不満の籠ったトーンだった事に加えて何でこんな人混みの中でわざわざ並んでるのかという疑問に、私は愚かにも素直に謝る事ができませんでした。私もまだまだ子供です。
しかし女性二人組の後ろに回ったその直後、私は信じられない事実を目にする事になるのです。
店の奥のテーブル席を片付け終わったらしい店員さんがこう叫んだのです。
「テーブル席でお待ちの2名様、こちらへどうぞ!」
この二人、既に店員さんに自分たちは2名でありテーブル席希望である事を伝え済みだったのだ。
つまり物理的に私がこの二人の前に出ようが何だろうが、もはやこの二人には関係ない状態だったって事なのでは…。その他にも疑問は多々わいてきた。
しかしここで私はもう思考停止する事にした。世の中にはいろいろな人がいるのだ。考えてもしょうがない。
あまりこだわると私も異世界に迷いこんでしまう様な気がした。
今晩は昼のコンビニの出来事を思い出しながら寝る事にしよう。
まあ世の中いろいろな人がいるニャ
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