今ツイッターで連日話題となっているColaboの問題。いったい何故これほどまでに燃え広がったのか両陣営の取巻き・支援者それぞれの論理は何なのかをワタクシなりに考えてみました
はじめに
まず初めに当記事の考察対象は争いの当人であるColaboとColaboを追求し訴訟を起こされた男性本人(以下本人男性)ではありません
いわゆる取巻きや支援者と呼ばれる両者それぞれの応援団たちです。(以下応援団)この人達がが何故怒りまで覚えるほどに燃え上がっているのかを考察していきます
Colabo側応援団の人たちとは
まずColabo側応援団の人たち(以下Colabo応援団)
やはりこの人たちの多くは思想の背景にフェミニズムがあるのだろう事は容易に想像できます
そしてColabo応援団は単にColaboを擁護したいだけではなくフェミニズムそのものを守ろうとしている
こう考えると何故に怒りまで覚えながら無条件にColaboを擁護し続けるのかが見えてきます
この事を考察する上で手がかりになる資料があります。それはフェミニスト自身が書いた最近のフェミニズムに関する以下の論文です
堀江さんというフェミニストは『「個人的なことは政治的なこと」をめぐる断章』とうい論文のむすびでこの様に書いています
6 むすびにかえて
フェミニズムの“おもしろさ”―筆者にとって、それは反権力のツールとして切れ味を発揮するところにあった。しかし、フェミニズムは、その切れ味をいまも保ちつづけているのだろうか。ある人びとにとっては“イエス”であろうし、ある人びとにとっては“ノー”であろう。
https://www.ritsumei-arsvi.org/publication/center_report/publication-center24/publication-400/ より引用
ここから読み取れる事それは
- 一部のフェミニストにとってはフェミニズムは権力者に切れ味鋭く効くおもしろいツールだ
- しかし最近は使うフェミニストによってはフェミニズムの切れ味が鈍くなってきている
一部のフェミニストとかフェミニストによってはという注釈がついていますが上の感想を持つフェミニストはごく一部のフェミニストだけではないからこそ論文のむすびに堂々とこの様なぶっちゃけ話的な事を書けたはずです
今回のColabo問題におけるColabo応援団の人たちにも多くの上の感想を持つ人たちもいるだろうと想像できます
実際フェミニズムの最も切れ味鋭い相手は法律そのものに女性差別がある場合でしょう。しかしこれは今やほとんどなくなりました
次の相手は社会通念や慣習でありこれらも男女雇用機会均等法等の法の整備が進み所謂、大物どころは処理済みとなってきたと言えるかもしれません
社会通念や慣習で今も残る相手(夫婦別姓など)は昔に比べれば小物感のあるものになってきたのは当然の帰結なはずです
そんな中で今でもフェミニズムの剣が切れ味鋭く効くテーマがあります
それは
女性の性被害問題
実際ワタクシがツイッターで観察するにツイフェミと呼ばれるアカウントの人たちが不満を書く時この女性の性被害問題である事が大変多い様に見えます
もうおわかりでしょうか
Colabo応援団の人たちが守ろうとするもの
それはこの女性の性被害問題というワードの万能性や威力なのだと思います
万能性や威力とは何か
例えるなら水戸黄門の印籠がごときこのワードさえ出せば周りの(権力)者は即座に全員問答無用にひれ伏す痛快な切れ味とでも言うんでしょうか
つまり「私たちは女性の性被害に取り組む団体である」と言ったならもうその団体について何か批判したり会計について疑問を持つ事自体がタブーであり、させてはならない絶対防衛線
これこそがColabo応援団の人達が怒りに震えながら守ろうとしているものの正体なのではないでしょうか
恐らく本人たちは邪な理由で大した問題でもない問題をことさら大げさに取り上げる悪意に怒ってると言うでしょう。しかしワタクシの推測はその様に一様に悪意に思ってしまう根底にある深層心理について探っているのです
実際に応援団の人の主張には「女性の性被害に取り組む団体を叩くなんてゆるせない」という趣旨のものが多く見受けられます
そしてマスコミがほぼこの件を報じないのは女性の性被害問題というワードの万能性や威力が今現在いかに絶大なものであるかを示しているのではないでしょうか
本人男性応援団の人たちとは
こちらは大きく3通りの人達なのではないかと推測します
- ひとつは単純に普段からColabo代表者の言動を不快に思っていた人たち
- ふたつ目は正に前章のフェミニストたちの真意を見抜いていてそのタブー化を打破し是々非々に物言えるように変えようとする人たち
- 三つ目は単純に税金の使われ方や委託先の選び方に疑問を持った人たち
こちらの陣営には税金の使われ方や委託先に疑問を持った人といういわゆるフェミ・アンチフェミの構図の外の一般の人たちがなだれ込んだのでColabo問題は今までのツイフェミ騒動に比べてはるかに大きなムーブメントになっているのかもしれません
そしてこちらの陣営においてもそれぞれの怒りに燃える理由がありそうなのは上の3タイプそれぞれを見ればお分かりいただけるのではないでしょうか
この騒動の勝敗ライン=フェミニズムの最終防衛線は守れるか
ワタクシはこの騒動の勝敗ラインをこう見ます
騒動が収まった後、Colabo応援団の人はちの目的と思われるフェミニズム最終防衛線「女性性被害問題というワード」の水戸黄門印籠パワーが棄損するか、依然として印籠パワーを保ち続けるか
この騒動がどんな結末になるのかはまだ誰にも分りません
注) Colaboの行っている委託事業・若年女性支援事業自体は大変すばらしい活動です。また女性の性被害自体も大変重要な解決すべき問題です。
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