H3ロケット1号機打ち上げ失敗。残念ですが次回に期待

前回の発射の中止か失敗か騒動の後、再発射にこぎつけたH3ロケット1号機ですが残念ながら今度は本当に失敗となってしまいました無念



どこでミッション断念となったのか、それは第二段エンジン

今回は無事に補助ブースター点火に至り発射台を離れるH3ロケット1号機 (C)JAXA

2023年3月7日、2度目の発射となりましたH3ロケット1号機ですが今回は無事発射台を離れましたが、残念ながら第二段エンジンの発火が見られずミッション続行の見込み無しと判断され破壊信号を送る事態となってしまいました

H3ロケットは2段式ロケットになっていますので実に最後の最後でつまづいた格好になりました

ロケットの失敗ポイントってだいたい決まっていて

  • 発射直後の姿勢不安定
  • 主エンジンの不調
  • 補助ブースターの不調
  • 補助ブースター分離失敗
  • 第一段分離失敗
  • 第二段エンジンの不調

だいたい過去の失敗ポイントはこの辺なのですがこれはクリアする順に並べたので失敗した所は正に最後の関門だったのかと思います

第二段エンジンLE-5B-3とは

組み立て作業中の頃の第二段(C)JAXA
第一回目の発射中止後の第二段の様子(C)JAXA

今回の失敗は第二段の不点火でしたが原因が第二段エンジンそのものにあるかどうかはまだわかりません

前回の中止も一見、不点火だった補助ブースターが悪いのかというと決してそうではなかったのと同じです。今、残ったデータから真の失敗原因を必死に探してしるところだと思います

ただみなさんも気になると思いますので第二段エンジンLE-5B-3について少しだけ書きます

今回使用され第二段エンジンLE-5B-3はやはり新開発のものです

これまでのH2シリーズで使っていたのは前身であるLE-5B-2です

名前からもお判り頂けると思いますが全くの新開発というわけではなく今までの技術を踏襲したエンジンとなっています

右のCGで先端部の衛星フェアリングのすぐ下にカットされてエンジンだけ見えてるところが第二段部分になります

大きさで言えば第一段に比べてかなり小さいのが良くわかります

大きさでみてもH3ロケット80%がたは成功したのに最後の最後でって感じでとても悔しいですね

で残念ながらロケットが失われたという事は当然ながら先端の衛星フェアリングに乗っかっていたお客人である衛星「だいち3号ALOS-3」も失われてしまいました

だいち3号のプロジェクトのメンバーのみなさんのお気持ちを察することさえできません

H3ロケットカットモデル(C)JAXA

これは発射成功連勝街道への試練、応援してます

一部では日本の宇宙開発も見直しをなんていう声もちらほらと聞こえますが、こんなことでひるんではいけません

宇宙開発は失敗の連続です

過の大戦で焼け野原になってから、たったの25年で米ソに次ぐ世界3番手で自前ロケットによる人工衛星を打ち上げた国「日本」のチカラをみんなで信じて応援しましょう



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