住宅ローンが終ったら真っ先にやる事、それは記念パーティーではありませんし油断して財布のひもを緩める事でもないのです。それは・・・
お、ローン終わったのニャ。おめでとニャ
それは銀行からの電話で始まった
およそ2か月前
プルルルル~ン
スマホに着信だ
「こちら〇〇銀行ですが、お客様の住宅ローンがもうすぐ終了します。その件でお電話しました」
この時ワタクシの脳裏に浮かんだのは抵当権抹消だった
だが銀行の要件はそれではなく火災保険の方だった。ローン中は担保物件の財産価値保全の為銀行が強制的に火災保険に加入させる。
だが期間はその目的からして当然ローン残高がある期間だけなのだ
つまり電話は火災保険が切れますが延長しますかという内容だったのだ
ワタクシ当てが外れて少々がっかりしていた
そこに渡りに船
「何か他にご質問はありますか」
との銀行のお言葉。これに甘えて抵当権の事を質問してみた
「話は変わるのですが設定された抵当権は抹消してもらえるのですか」
一気に話が火災保険から抵当権に変わったが何の戸惑いもなく銀行は答えてくれた
「10月の最終返済が終った後、抹消登記に使う書類を郵送しますのでそちらで法務局までお手続きお願いします」
むう、自分でやらなきゃいかんのか。まあいちいち銀行がやってられんわなそりゃ。しかし登記ってハードル高そうだな
そう思ってさらにこう聞いてみた
「抹消登記って自分でできますか、やっぱり専門家に頼まないとダメですかね。お金も結構かかりますか?」
銀行はとてもざっくばらんな質問に少しやわらかい口調になって
「まあご自分でもできますよ。忙しい方なんかは司法書士事務所に依頼されてますけど。金額もそんなに高くはないですよ」
それを聞いたワタクシ。やった!自分でもできるか、自分でやったろ
という事で抵当権抹消登記の書類が届くのを待つ事となったのでした
書留到着。銀行からだ
1週間前
ピンポ~ン
家のチャイムが鳴る
郵便屋さんだ。書留だ
封筒には〇〇銀行の文字
中身は予想通り抵当権抹消登記の書類だった
送付された内容物は以下の通り
- 抵当権設定契約証書(含む変更分)
- 委任状
- ローン契約終了のお知らせ
- 火災保険証券一式(期限経過分)
- 他一式
うーむ予想はしていたが小難しい書類の山だな
こういう時は落ち着いて「案内書」から見るのだ
【(根)抵当権抹消関係書類の送付のご案内】
あった!これだ。どれどれ
要旨はこんな感じだった
- 抹消登記は書類到着からなるべく1か月以内に実施して下さい
- 「登記申請書」は自分で作成してください
- 「登記申請書の用紙」は法務局のウエブサイトからダウンロードしてください
- 「登記申請書の用紙」は法務局に行っても置いていません
むむ、送られてきた書類はあくまで添付資料であって肝心かなめの登記申請書はご自分でって事か
ここでひとつのハードルが
それは
我が家のプリンターはとっくにトナー切れでもう10年以上稼働していないし今使ってるパソコンに繋げてもいない。つまりプリンターが無いも同然なのだ
法務局に出向いて用紙をもらってくる事もできないとはデジタル社会おそるべし
やっぱり自分でやるのはムリがあるのかな~
プリンターも無い人が自分でやるシロモノではないよって言われた様な気がした
こんな初っ端でつまづいた事によりワタクシの中で危険な感情がもたげてきた
「メンドクサイゾー」
そしてさらに危険な行動へ
一端思考停止、明日やろ
思考停止と明日やろうのコンビネーションは強力だ。夏休みの宿題について繰り返す脅迫感と逃避の日々と原理は全く同じだ
案の定それから約一週間、明日やろうとやっぱり専門家に依頼しようの葛藤だけで過ぎていったのでした
同じ轍を踏んではいけないのだぁ
そもそも抵当権抹消はすぐにやらなかったからといって即座にどうこうなるものではありません。
何をそんなに焦っているの?そう思った方もいらっしゃる事でしょう
しかしワタクシにはそれに甘えるとどうなるのか身に染みる前例があるのです
それはワタクシの亡くなった父の土地、家屋。つまり実家ですね
親族間での相続は終わってワタクシが貰ったのですが実はまだ法的手続きは何もしていません
つまり所有者変更の登記をしていないワケです
ひょんな事で司法書士さんに言われました
「この物件まだ抵当権が付いたままですね」
親父のヤツ、抵当権抹消登記するのサボってたのか
これはやっかいな事になるぞ
- 親父殿が借りたのは勤め先からでその会社は合併してしまってる
- 会社がくれたであろう抵当権抹消に関わる書類の所在が分からない
- こちらも相続により所有者が変わってしまっているし登記もまだだ
こうなると抵当権抹消登記も自分でやるのはまず不可能だし最悪抹消できない可能性だってゼロではないのだ
そんな実家の状況に加えて自宅マンションまで似たような事にするワケにはいかないのである
ちなみに令和6年4月1日から相続登記は義務化されます
しかも血は争えない。ワタクシもつい後伸ばしにしてそのままに、なんて事も十分に考えられるのだ。ボケ老人になってから手続きするのはいばらの道になってしまう
そんなワケでとうとう観念してもう一度書類を見返してみる
そして問題点を整理しよう
問題点は用紙だけじゃないか
思考停止こそが全ての元凶だ。問題点を抽出して解決していこう
こう思う事ができたならもうすでにその問題は解決したに等しい
改めて書類を見返す
問題点はふたつだ。あいかわらず用紙と法務局に事前相談は予約が必要となっている点だ
事前相談の件は法務局に電話したところあくまで相談したい場合であって完成した書類を作って提出する分には別に予約などいらずいつでも出しに行けば良い事が分かった
あとは用紙の入手だ
今どきコンビニでコピーやら写真印刷もできる時代だ。コンビニで印刷できないの?
早速ネットで調べる
あった
「セブンイレブン・ネットプリント」
インターネットから文書を登録して店舗でそれを呼び出して印刷する。PDF文書も可
できるじゃん!
こうなればもはや早かった。最初は素のダウンロードしただけの用紙を印刷して手書きで書こうと思ったがパソコンで入力しても良いようなので書きこんでから印刷しに行く事にした
ワードなんてパソコンに入っていないがフリーソフトでも十分対応できた
流石に中身の記入には時間がかかってしまい本日の提出は諦めて週明けの月曜に出しに行く事にした
コンビニでの印刷も問題なく終わって明日にはこれを提出しに行きます
さあ明日は一発で通るか何かしらの不備で出戻り食らうか、乞うご期待なのです
まあ2,3回出戻る気でいたほうがガックシこなくていいんではないかニャ
コメント すみませんが海外スパムが大変多い為手動認証してます。基本、日本語のコメントは全て認証します。