10年後2032年のファンダメンタルとは!某生保の金融商品を逆読みしてヒントを掴もうではありませんか

10年満期利率2.29%の金融商品を提案してくれた某生命保険会社
2.29%はなかなか魅力を感じる数字です。でもただ喜んで契約するだけではこれでも個別株に投資する一応投資家の端くれの名が廃るではありませんか(名があるかどうか怪しいという意見もアリますが)
よーし、ここから10年後のファンダメンタルにつていて生命保険会社がどう読んでいるのかを逆に考察しちゃおうではありませんか



10年後2032年のファンダメンタルとは!某生保の金融商品を逆読みしてヒントを掴もうではありませんか

某生命保険会社の提案した金融商品とは

10年後のファンダメンタルなんてどれだけ個人投資家が考えたって解るはずがないのです
しかしヒントを集める事ぐらいはできるかもしれない

今日、生命保険内容の見直しに保険会社に行きました。セミリタイアした代償、生活ダウンサイジングの一環です
行ったはいいが「ただ契約内容の一部解約のみで返すはずはないだろうな生保さん」の読み通り新たな金融商品をご提案を頂いたという訳であります

提案頂いたといっても今日は口頭で概要のみ聞いただけで次回のアポをしっかり取られましてまた来週詳しい資料を頂くのではありますが、口頭で聞いた情報だけでだいたい商品の予想はつきます

いくばくかの生命保険か入院時保障付きの外貨貯金商品です

主な内容はこんな感じ

  1. 年利2.29%
  2. 満期は10年
  3. ドル建て
  4. 最低200万円から

話を簡単にするために為替が今現在の1ドル115円固定で考えるならば200万が10年後に266万になる保険付き貯金ですね

これなら銀行に預けておくよりは断然良いのは誰でも分ります

いやでも今回はこれが実は悪い商品だと言う事ではないのです。今記事の趣旨はこれでも採算が取れると判断したからこの某生保は金融商品として販売する事にしたはずだという事です

という事は某生保はどういう想定をもってこれで採算が取れると判断したのかをシロウトなりにも探れば10年後のファンダメンタルを知る手がかりの手がかりぐらいはつかめるかもしれません

某生命保険会社の勝算パターンとは

それではシロウトながらも探ってみましょう、生保の勝算パターンを

まずはこの条件がひとつでもあれば生保側勝利の圧倒的な条件

  1. 米国のインフレ率が向こう10年の平均で2.29%を上回ると試算した
  2. 10年後のドル円レートが1ドル86円よりも円高だと想定した
  3. 米国の10年債利回りが近々2.29%を超えると試算した

シロウト考えで簡単に思いつくのはこの3パターンでしょうか

流石に2の為替86円の想定を今から自信を持ってできる人は神さまぐらいですよねどう考えても

従って想定の主軸は1の米国のインフレ率が2.29%を上回るか3の米国10年債利回りが2.29%を超えると想定したかだと思うのです

2の為替の方も自信を持って86円という事は無いにしろ今よりはいくらかは円高になる想定ぐらいは多少の自信を持ってしているかもしれませんね

まあ実際はこの3つの要因を複合的に利用しながら10年後には顧客に支払うプレミアム(金利)を上回る運用利益を上げる勝算ありの判定をした可能性が高そうです

それではひとうひとつシロウトながらも可能性を探って行ってみましょう

もしかしたら10年後のファンダメンタルが探れるかもしれません

米国インフレ率、為替、10年債利回りさて!

米国のインフレ率が向こう10年の平均で2.29%を上回るのか

まずは米国インフレ率から見ていきましょう

今現在の状況はみなさまご存じのこれですね

2021年12月の米国CPI(前年同月比7.0%)の内訳をみると、変動の大きい食品(6.3%)とエネルギー(29.3%)を除いたコア指数でみても5.5%と、11月の4.9%から加速しました。個人消費が底堅く推移する中、供給制約の影響から中古車価格は37.3%と大きく上昇しています。年末商戦も堅調だった模様で、強い需要に供給が追いつかない状況が続いているため、財の物価上昇率の上振れが顕著になっています。また、サービスにおいても家賃が長期的に物価を押し上げる動きもみられます。

三井住友DSアセットマネジメント(2022年米国のインフレ見通し/2022年1月18日記事より引用)

今現在はコア指数5.5%と生保の勝算ライン2.29%大幅に上回っています。流石39年ぶりの高インフレは伊達じゃありません。FRBが今からインフレ退治に躍起になるにしてもまずはスタート時点で大幅な生保側勝算圏にあるのは間違いありません

またFRBがこれからいくらインフレ退治に躍起になるといってもその目標ターゲット値は2%を少し超える程度と目されているのでFRBのインフレ退治が早期に成功したとしても生保さんの算段は大狂いしないものと考えられます

インフレ率からは生保さんが2.29%を上回る運用をあげる勝算は十分にありそうです

10年後のドル円為替レートはどうなのか

こればっかりは想定できるとは思えないのですが、まあ強いて言えばここもと15年のドル円のレンジは77円~120円ぐらいの範囲なので今現在の115円というのはかなり円安側かもしれないってとこでしょうか

為替レートからは生保さんのリスクはまあ限定的かもしれないし、そもそも生保は本当にドルで運用するので為替に対してはノーリスクなのかもしれません

したがって生保さんが為替をどう考えているのかは全く分からないと言えそうです

10年債利回りは2.29%超えてくるのか

今日(2022年3月2日現在)の米国債利回りは1.794%ですが、ここもと毎日の様に激動していますのでシロウトには全く想定などできない

ただ生保さんは2.29%を超える可能性も見ているかもしれないというヒントをここで得る事はできるのです

そうは言っても流石に生保さんの想定が米国債一発でリスクをクリアと言うことではなさそうですね

そうすると向こう10年2032年までののファンダメンタルとは!

とうい事でシロウト判定ながらもひとつひとつ見ていった結果何となく見えてくるのはやはりこれです

少なくとも米国を中心としたインフレ傾向のいくばくかの継続

まあ正確には米国のみならず世界的なインフレ傾向、これがこの先10年の最大の見通しになるのかなって、ありきたりな答えですが

そして我が国は世界的インフレ傾向からやや取り残されがちな傾向も続くのだろうという何となくなコンセンサスがありますよね今日本には

その為に2.29%の年利でも十分に国内では顧客を掴めるという生保さんの算段は十分に理解できそうです

もしも日本も高インフレになったとしても想定されるのは円高、金利上昇と生保さん側の勝算要因ばかりなのかもしれません

まあ解ったような解らないような結論ですが、10年先の予想のさらに予想の足しにでもなればです

ちなみに私この金融商品、少しですが購入しようかなとは思っています

【2022年3月8日追記】

300万購入しました。入金時の為替が適用になるのですが 115.4円/ドル前後です。さて10年後の為替はいかがなものか、いざ10年勝負開始!

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