「金利が上がると株価は下がる」って言うのは知ってるけど金利ってどの金利の事?金利がいくらなら下がるの?答えは簡単です。たったこれだけ覚えれば小難しい解説もすらすら分かる様になります
金利っていろいろあるけどどの金利の事?
金利とひと口に言っても名目金利だの実質金利だの米国10年債利回りだのFRB政策金利だのといろいろ出て来て良く分からないと言う人も多いのではないでしょうか
上に挙げた金利はどれも株価に関係するのですが中でも直接ガッツリ株価を動かすのは実質金利です
実質金利とは名前の通り実質的な金利の事です
何が実質的なのかって言うと実質金利とは金利からインフレ率を引いたものだから
1%の利子で銀行に預けても世の中が1%のインフレだったら実質金利は0%、これがいわゆるゼロ金利です
対して名目金利って言うのは上の例でいう1%の利子の事、つまり名目金利は1%です
実質金利=名目金利-インフレ率 という簡単な式なのです
具体的に株や債券の記事に出て来る実質金利とは次の式になります(米国の場合)
実質金利=米国10年債利回り-期待インフレ率
米国10年債利回りは名目金利です、ここからインフレ率を引けば実質金利になる訳ですが10年先のインフレ率なんて本来は分るハズはありませんので替わりに期待インフレ率という数字を使います
期待インフレ率っていうのは簡単に言うと、これから10年先みんながどれだけのインフレだろうかと思っているのかって言う予想値です
どこに行けば見られるの?
では米国10年債利回りや期待インフレ率はどこに行ったら見られるのか
見られるサイトをご紹介します
米国10年債利回りはこちら
期待インフレ率はこちら

チャートが2本ありますが(BEI10年)の方で見ます
(ブレイクイーブンインフレ率(BEI)と期待インフレ率は厳密には同じではないのですがほぼ同じと思って良いです、記事によってもここはまちまちです)
実質金利と株価が深い関係なのは分ったけど実際どれほど関係するの?
ここが今記事の一番キモのところです
Bloomberg、SFHというところがナスダックとS&P500でこの関係(金利弾力性)を過去の実績を基にして算出してくれています
ナスダック | PER=-8.7561x実質金利+23.317 |
S&P500 | PER=-4.5917x実質金利+17.601 |
実質金利がゼロの時
ナスダックではPERが23.317倍
S&P500ではPERが17.601倍
実質金利が下がればどちらもPERは上がり、実質金利が上がればどちらもPERは下がる事になります
式だけでは分り難いのでこの関係をグラフにしてみます

ナスダック100が高値の16500だった頃の実質金利は-1.2%,これに対して2022年5月9日時点の実質金利は+0.2%ほど
上の表から単純に計算するとナスダック100は今は36.2%下落した10520でなければならない事が解ります
ただしPERは金利だけの要因では決まりませんのであくまで目安ですがこの実質金利(+0.2%)の状況が続けばナスダック100が10500付近に向かって下落して行く確率はかなり高いかもしれません
金利上昇を嫌って猛烈にナスダックが下げてきたのが何故なのかがこの式からはっきりと解ります

S&P500の方が金利に対する感度は低いのでナスダックよりは金利変動に対する値動きは少しだけゆるやかになります
ですがナスダックよりはゆるやかとは言えやっぱりガッツリ影響をうけるのはグラフからお分かり頂けるのではないでしょうか
まとめ
直接株価をガッツリ動かすのは実質金利
実質金利=名目金利-インフレ率
具体的には 株記事の実質金利=米国10年債利回り-期待インフレ率(10年)
実質金利とPERは反比例の関係
実質金利とはなにか、名目金利とはなにか、実質金利とPERの関係
お分かりいただけましたでしょうか
これだけ知っているだけで小難しい金利の記事もかなりスラスラ読めるのではないかと思います
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