今、我々の生きている世界は仮想現実である。にわかには信じられない話であり「信じたくもない」と思う人が多いでしょう。ですがこれはある視点でモノ事を見つめるとまぎれも無い事実なのです。
それでもやはり宇宙は仮想現実である
1 仮想現実を再定義しよう
これまでにも「宇宙は仮想現実である」という記事を見た事がある人は多いことでしょう。
インターネット上で良く見る論調
「仮想現実であるなら、それを作った創造主が存在するはずである。その創造主は我々人類ごときを遥かに超越した存在なはずである。」
科学をこよなく愛し、オカルトを否定する筆者の目線には上の論調は一足飛びすぎる様に見えてなりません。
これは「仮想現実」という事象を「コンピュータゲームの中の世界」に例える記事がとても多い為に一人歩きしすぎたイメージだと思います。
科学(主に量子力学)が実証した「この宇宙は仮想現実である」の本当の中身には創造主の存在などは全く含まれないのです。
実証できた所までが事実であり科学であり、それを超えてイメージだけで語る部分はオカルトです。
科学的に立証できた部分とオカルトの部分がごちゃごちゃになって市場に流通してしまったのがこの「宇宙は仮想現実である」論の現状なのでしょう。
ですからここで、とものは改めて科学が「宇宙は仮想現実である」論を実証またはそうとしか思えない事を証明した範囲について明記します。
科学が「宇宙は仮想現実である」論を裏付け実証した項目
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2重スリット実験により「意識」が現実を決定する事が立証された
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この世界で最速である光の速度は有限でありしかも固有数である
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電子は固有の軌道間を瞬間移動する
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「量子もつれ」はいかなる離れた距離にある相手へも情報を瞬間伝播する
以上は事実である。
ここから導き出される科学的仮定が「宇宙は仮想現実である」なのです。
ただしここで言う「仮想現実」と今流行りのバーチャルリアリティ(VR)の「仮想現実」とは完全にイコールではありません。
ここで言う「仮想現実」というのは、これまでの物質ありきの物理学「物理的実在論」を否定する為に使われたものであって、必ずしもネット上で流通するような「プログラマーによって作られた世界だ」などというところまでの狭義なる断定ではありません。
物理学者>「物理学をやっていたつもりだったが、どうも哲学的要素なしにはこの世界は絶対に語りきれない事が科学的にわかったわ」
これを物理学者自身が肯定的に捉え科学的な仮定として提唱したものが「この宇宙は仮想現実である」論なのです。
2 2重スリット実験のさらなる先を考えてみる
科学が「宇宙は仮想現実である」論を裏付け実証した項目のなかでも最注目すべきが2重スリット実験でしょう。
この実験の詳細な説明は本稿では省略しますが、極簡単に説明すると「観測者(意識)が存在するかどうかで実験結果が変わる事が立証された」
これは、従前の物理学の概念を根底から覆す大事件です。
従前の物理学の概念・・・
観測者が居ようが居まいが、物質の物理的特性は絶対であり、それが結果に影響を与えるなどというバカげた事は起こる訳がない。そんな事は物理学の全否定にほかならない。
このバカげた事が事実である事を立証してしまったのが「2重スリット実験」なのです。
この実験から少なくとも量子レベル(原子サイズ)の世界では「人の意識」が物質の振る舞いに影響を与える事が科学的事実となりました。
何が重大なのかというと
この事は「人の意識」というものが「物質的世界」の上位に存在するものである事を暗示しているのです。
物理学とは物質的世界の秩序を見つける学問であったはずなのに、それを超えて存在するものを見つけてしまった。しかもそれは自分自身だった。断言して物理学者ほど因果な商売は地球上に存在しないでしょう。
ただしこれだけの説明で「宇宙は仮想現実だ」とするにはやや科学的論法的に飛躍があります。
ここで、とものはある(補完説明用)思考実験を思いつきました。(すでに存在していたらゴメンです)
2重スリット実験の観測者として人の代わりにロボットを使います。
ロボットはカメラと記憶装置をそなえており、観測はロボットのみで行なう。ロボットに記憶されたデータを人があとから確認する、とした実験です。
はたしてロボットには人が直接観察したときと同じ、縞模様とスリット模様という実験結果が記録されているのか。
恐らくこの実験の結果は「直接人が観測した場合と全く同じ結果」となるでしょう。電子はあとから人が観測してしまうという事実を知っているのです。
ではロボットが観測するところまでは全く同じ。但し不幸にも実験終了直後に人類が瞬時に絶滅してしまい誰も結果をみる事ができないとしたら、ロボットに記録された結果はどうなっているのでしょうか。
恐らくこの場合は縞模様しか記録されていないであろう・・・。
つまり、電子は予め人類絶滅を知っていたので、観測者不在時のふるまいをした・・・・。
但しこの思考実験は悲しいかな人類絶滅を条件とする為決して実証する事はできませんが。
上のふたつの思考実験の考察で共通するのが「電子は予め○○が起こる事を知っていた」という部分です。
電子がいちいち未来を予測できるとは到底思えません。それならば誰が予測したのか。しかも電子ひとつひとつを制御しきっている。そんな事ができるのって・・・
「人のさらに潜在的なる意識」なのか「それをも超越した何か」でしかありえない。
「人のさらに潜在的なる意識」なのか「それをも超越した何か」が支配する世界・・それってつまり・・・・・
3 意識のさらなる上位互換=今は神としか言えない
宇宙の支配者=「人のさらに潜在的なる意識」なのか「それをも超越した何か」
って言うけどそれって何?
この問いには現代科学に残念ながら答えはありません。科学で実証できない範囲は、いつの時代も「神・創造主」の出番です。ネットで話題の「宇宙創造のプログラマー」の登場です。
ここから先の具体的な話はともの的には完全にオカルトになります。
ですが少なくとも、仮想現実という言葉の独り歩きを抑えて言うなら
それでもやはり宇宙は仮想現実である
これは真実です。しかも科学的に。
はやぶさ2が「リュウグウ」に到着するこの日、徒然なるままに我流宇宙論を展開しましたが、こんな最後まで読んで頂き大変ありがとうございました。
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