「はやぶさ」 それでも君は-帰ってきた・・・・これ感動します Part1

今回は、感動の地球帰還からだいぶ経ちますが小惑星探査機「はやぶさ」MUSES-C)について語らせて下さい。

宇宙好きの「ともの」としましては語らずにはいられないのです。

それがたとえ読者ゼロでもそれでも書くのです。


「はやぶさ」 それでも君は-帰ってきた・・・・これ感動します

株ブログに来たつもりがこの記事に迷い込んでしまったあなた!

実は当ブログは株だけではないのです。

「えええっ?」って言われましても・・・・

サブタイトルにちゃんと「株と宇宙と昔話のブログ」って書いてあるじゃないですかぁ。(笑)

という訳で今回は株は詳しいけど「はやぶさ」って何の事?などとおっしゃる投資家のあなたに向けて無理やりにでも語らせてもらう所存なのです。


「はやぶさ」とは

一式戦闘機「隼」のことではありません。ましてや新幹線でもありません。JAXAが開発した小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)なのです。

小惑星サンプルリターン・・・その構想は1985年に始まり、バブル景気の勢いに乗り1989年・M-V 2号機のプロジェクトとして提案されます。計画はついに1996年に宇宙開発委員会の承認を経て正式にプロジェクトが開始されます。

しかしながら、この計画はあまりにも無謀で荒唐無稽でした。なにしろプロジェクト達成に必要なミッションはあまりにも沢山ある。しかもどのミッションも実績などある訳もない、初めて尽くしのオンパレード。

成功する確証など何処にもない。まさにゼロからのチャレンジだったのです。

計画は難航を極めて遅れに遅れながらも、ついに小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)は2003年5月に内之浦宇宙空間観測所よりM-Vロケット5号機で打ち上げられます。(無事に帰ってこいよーー)

ところで他の天体に探査に行くと言っても難易度的にいくつか違う種類の探査方法があります。

  1. フライバイ=最も難易度の低い探査方法。簡単にいうと目標の天体を1回通り過ぎるだけ。この1回に賭けて実験やデータ取得のミッションを行なう。ミッション完了後、探査機はそのまま太陽系の彼方へ。
  2. ランデブー=同一周回軌道に投入して探査。フライバイに比べ長期間に渡り探査活動ができるが同一周回軌道投入には高度な探査機制御と軌道設計が必要。ミッション完了後、探査機はそのまま衛星軌道を廻るか制御落下へ。
  3. サンプルリターン=最高難度。同一周回軌道に入るのみならず、着陸や最接近。サンプル採取の上 重力圏を脱し、再び地球までサンプルを持ち帰る。

そうです。お気づきですね。「はやぶさ」計画は最高難度のサンプルリターン計画だったのです。(無事に帰ってこいよーー)

いざ一路「イトカワ」へ

地球近傍軌道を一年間周回後「はやぶさ」は地球スイングバイを、極めて精緻に成功させます。イオンエンジン全開状態で。

これにより大きな加速を得た「はやぶさ」。いよいよ目標天体「イトカワ」へ向けて本格的な航海に入ります。

「イトカワ」到着までの道のりでは、観測史上で最大の太陽フレアに遭遇したり、リアクションホイールXYZの3軸中1軸が故障してしまったりするトラブルに見舞われましたが無事に乗り切る事ができました。(やったね)

「イトカワ」到着、サンプル採取の激闘

打ち上げから2年。2005年「イトカワ」到着。

ついに「はやぶさ」から「イトカワ」の映像が送られて来ます。歓喜に沸くプロジェクトチーム。

人類が初めて見る小惑星「イトカワ」の姿。ラッコの様なその姿に世界中が驚きました。

だけど、これで喜んでばかりはいられません。人類初の小惑星サンプルリターン計画はむしろこれからが本番なのです。

ここまで都合5ヵ月間の観測を終え、いよいよ「イトカワ」着陸、サンプル採取の時が来ます。

しかし残念ながら第一回目のアタックは失敗に終わります。

事前に入れた自立運転プログラムがうまく作動しなかったのです。

地球から3億km離れた「イトカワ」では通信に約20分かかります。往復では40分。これでは地球からの遠隔指示でサンプル採取の動作をさせる事は不可能なのです。

ですから、あらかじめ自立運転を可能にする為のプログラムを入れておいたけれども、いざ本番では思っていた様に動いてくれなかったのです。

しかも後のデータ解析によって、1回目のアタック時に「イトカワ」に衝突しバウンドし不時着。30分以上もの間100℃をも超える「イトカワ」表面にいた事が分かります。

プロジェクトチームは2択を迫られます。

探査機を壊してしまうかもしれないがあくまで当初目的を遂行すべく2度目のアタックを行なうか。

サンプル採取は今回はあきらめて無事に地球に帰るミッション続行を優先するか。

あまりにも高難度な「はやぶさ」計画はあくまで工学的実験であり、科学的成果は得られればそれに越したことはない。という側面があったのです。(さあ・・どうする?)

答えがでます。

2度目のアタック決行!!

ここであきらめたら、これまで「はやぶさ」計画に携わってきた先輩諸兄に申し訳がたたない!!!!!!(うぅ・・実に日本人的発想・・涙ポロ)

時に2005年11月。おそらくこれがラストチャンスであろう2度目のアタック。(この間に1回目のアタック時に問題になった自立運転プログラムも修正してあります。)

固唾を吞んでモニターを見守るスタッフ。

そして遂にサンプル採取成功を知らせる信号が表示されます。

大歓喜に沸く管制室!

しかし、本当の試練は実はここから始まるのです。・・・・・・・・・

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