FRB=健全、日銀=ヤバイ

FRB議長の発言「米経済は重大な下振れリスクがある」の一言で相場は荒れている。

FRB議長はやらかしたのか。

筆者の目線からはパウエルFRB議長は極めて当然の、やるべき事をした様に見える。

なぜならFRBとは米国経済の安定的発展を支えるべき存在だからだ。

今の米国株の水準はバブルの領域に入ろうとしていたのだ。

議長は実態経済を伴わないバブル相場突入を食い止め修正する方向に導いたのだ。

そもそも、今回の上昇局面はFRBが作ったものだ。

しかしFRBが大元のきっかけこそ作りはしたが、ここまで勢い付かせたのは市場参加者であってFRBではない。

それでも、このままバブル相場に突入したならば、後の世の経済史の書にはこう書かれるであろう。

FRBのあまりにも性急な金融緩和と超法規的とさえいえる行き過ぎた対策が、政府の莫大な財政出動と相まってバブル相場を生んでしまった

当然、FRB議長としてはその様な烙印は避けたいはずである。

このパウエルFRB議長の発言に力を得たかの様に、著名な投資家の人が「明らかに今の米国株は割高だ」と言ったそうだ。

が、この著名な投資家は自分が2番底での買い付けをしたいだけの人にしか見えない。

今まで予期せぬ上昇局面が続いてジクジたる思いをしていたのだが、パウエルFRB議長の発言に勢いを得てここぞとばかりに言った様に見える。

何を隠そう、とものも同じ様な心境なので良く分かる。

恐らくトランプ大統領が、「ネガティブな発言をする物は相場の下落を狙っている」と言ったのは、パウエルFRB議長に対してではなく、このちゃっかり乗っかり発言をした著名な投資家さんに対してなのだろう。

ともあれ、大筋を決して見失わないFRBに比べいったいぜんたい我が国の中央銀行はいかがなものか。

そう、ETF買いの事である。

我が国の中央銀行は自らバブル相場へと導かんとしているのか。

買ったETFを将来どうするつもりなのか。

大幅な含み損になって、日銀自体が債務超過になったら国の信用はどうなるのか。

将来の日本株はETFの処理という爆弾を抱える事になってしまったら日本株自体が外国人から見放されないのか。

中央銀行のバランスシートに株などというリスク資産がいつまでもあってもいいのか。

以前にも記事にしたが、日銀のコロナ対策は理解できる。が以前よりずぅーーーと行っている異次元緩和政策についてはもういいかげん一刻も早く出口戦略に移ってほしい。

それが、ひいては日本株の「健全なる」上昇に直結するものであると信じる。

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