国内投資家の層が薄い日本市場。あえてメリットを考えてみる

この記事にたどり着いたあなたはきっと投資家ですよね。ならば

  • 日本は欧米に比べて投資が一般にひろまっていない。
  • その為、日本市場なのに邦人の参加者の層がとても薄い。

どちらもご存知でしょう。そしてこの残念ぶりをなげく記事も山ほど見てこられたと思います。筆者はふと思いました。本当に残念(デメリット)ばかりでメリットは全く無いのだろうかと。そこで今回は国内投資家の層が薄いという特徴をもつ日本市場。あえて国内投資家から見たメリットについて考えて見ることにしました。ひょっとしたら普段の投資行動のヒントが見つかるかも知れません。


 

国内投資家の層が薄い日本市場。あえてメリットを考えてみる

 

 

 

目次

  1. 日本市場のデメリット(残念)とは
  2. メリットに転換する投資行動とは
  3. まとめ

1.  日本市場のデメリット (残念) とは

 

まず日本の個人投資家像について考えてみます。日本証券業協会の資料から読み取ると大きく分けて2つ。

①現役世代で一定以上の収入の人たち。

②年金世代の高齢者で保有資産額の多い人たち。

市場に影響を与える力すなわち投資金額の多い人たちという目線で絞り込むと①の「現役世代で一定以上の収入の人たち」は人数の割合としてはある程度限られてくると思われます。

やはりメイン層は住宅ローンも終え、子供も独立し、退職金を手にした②の年金世代の高齢者で保有資産額の多い人たちでしょう。

JPX(日本取引所グループ)の調査によると2016年における個人投資家等の割合は約17%。これに対し割合がトップの外国人投資主体は約30%です。(これは人数の比ではなく保有株式の比)

以上のデータから日本市場における個人投資家の影響力は5分の1弱でそのなかでも年金世代の高齢者が多くを占めるといえます。

こんな日本市場は下記のような特徴(残念)をもつと思われます。

  • 国内市場なのに外国人投資主体の論理が最も影響する
  • 個人投資家の裾野が狭い為、多様性に欠く
  • 個人投資家の影響力自体が小さい
  • 高齢になってから投資を始める個人投資家が多い

2. メリットに転換する投資行動とは

 

A.外国人好みの銘柄を選ぶ

外国人投資主体の投資方針のなかから国内ではまだ見かけない新しいテーマに着目する。これは特に中長期の投資にはかかせない。

A.国内に住んでいる邦人だからこそわかるアドバンテージを生かそう

外国人投資主体が例え日本に滞在しているとしても所詮は外国人の一時滞在です。日本人だからこそ分かる新しい良いサービス、製品をいち早く見つけましょう。

A.株と為替は常にセットで考えよう

外国人投資主体は円建てで投資を考えていません。常に為替とセットで動きます。

A.多様性の少ない市場は上にも下にも一方的な値動きになりがちだと認識しておこう

市場はひとつの材料をもって一時的に大きな値動きになりがちです。それを認識しながらうまくたちまわればメリットに転換できる可能性があります。短期筋に有効です。

A.退職金をもらってから初めて株をやるのは高リスク

例え小額からでも全然よいので無理のない範囲で株を始めてください。


 

3. まとめ

 

残念な日本市場における個人投資家のとるべき行動

下記のような日本市場の残念な特徴を逆手に取りましょう

  • 国内市場なのに外国人投資主体の論理が最も影響する
  • 個人投資家の裾野が狭い為、多様性に欠く
  • 個人投資家の影響力自体が小さい

 

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